館内のアンティークミラー

​Antique Mirror

パスティリーヤ技法によるルイ15世様式金彩ミラー

19世紀後半のこちらのフランスのルイ15世様式タイプの金彩ミラーは存在感があります。又他のアンティークの映り込みを計算しますとアンティーク室内世界が広がります。こちらのミラー、中世から伝わるパスティリーヤ技法と呼ばれる製法で作られ、地の木製レリーフに石膏を厚く塗布してその上に金彩を。ミラーの上の額も同じ時期に同技法で作られたもの。

遥か遠く、時を越えて語りかけて来るかのようです…鏡の向こうから。

館内の、鏡の中に映り込む世界。そこには遥か遠く400年を超えるゴシックの世界も広がっています……

どんな歴史が繰り広げられてきたのでしょうか……映り込んでいる永い時を生きて来た司教の椅子や物たちは静かに又悟すように語りかけて来るようです……祈りと共に。

古い鏡は昔から不思議な世界の扉のように例えられ、その世界観を表現する作品も多いのですが、鏡を通して古い何百年も経過したアンティークたちの映り込む世界を作りそれを見ますと、それはそれは深く格別なものがあります。まるでタイムスリップした世界がそこにあるかのようです。じっと鏡を覗いていると懐かしさのような....是非、皆さんもこの室内に入って遠い過去の世界に迷い込んだかのように映り込んだ作品創作をしてみてはいかがでしょうか。

遠い世界に迷い込んだかのように
幻想的に映り込むメルキュールガラス

こちらの19世紀初期のメルキュールガラスの鏡はガラスを平面に製作する事が困難な頃の手作りの波ガラスの鏡です。この幻想的に映り込むゆらゆらタイプのアンティークミラーは稀少で近年、全く見かけなくなりました。それは経年劣化もありますが通常のミラーより薄く又当時のミラーガラス自体が波打って一定では無い為、大変、衝撃に弱く、直ぐ割れてしまう為でもあります。1700年代〜1880年頃のミラーの主流はこの、薄いゆらゆら波ガラスに水銀を塗布したミラー。(現在の鏡には毒性のある水銀は使用されていません。フランスでは水銀の鏡は「メルキュールの鏡」と呼ばれています。)

館内にはそれぞれ様式の異なる様々なタイプのアンティークミラーが存在しています

美しい金彩のバロック様式コンソールミラー
鏡の中に広がるアンティークの世界

館内には撮影を彩る様々なアンティークミラーを設置しています。特に撮影でミラーの映り込みは大切で寄りの撮影でもモデルさんと一緒に映り込みを計算して鏡の中にも深い色々なアンティークの世界を表現出来るようにしています。こちらはミラーに立つ方とソファに座る二人の対比の表現が出来るようにも計算しています。金彩アンティークとシャンデリア の組み合わせはフォトジェニックで大変に雰囲気を盛り立ててくれます。バロック様式の金箔細工のコンソールは匠の技が光っています。

19世紀中頃、フランス金彩バロックミラー

約2mの大きな金彩バロックミラーは大変古い19世紀中頃のフランスミラー。レリーフは圧巻です。

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フランスアンティークのエッチングガラス、ベネチアンミラー

1880年代のフランスアンティークのエッチングガラス、ベネチアンミラー

 

この大きなベネチアンミラーは大変古いアンティークで、高さ120cm、20kg以上もあり壁中の支柱木材にしっかりフックを打ち込んであります。140年は経過したこのミラーは職人の手作りの技が映える素晴らしい鏡です。西洋の鏡の技術は昔から大変高いと言われています。アンティークミラーの中で最も美しい造形と言われている鏡の一つはベネチアンミラーです。

まるで映画の中に出て来るような美しいミラー。又経年の味が出ています。19世紀ガラス工房で全て手作りされた鏡です。ミラーの花やパーツはガラス細工。エッジングガラスの装飾が煌びやかなアンティークミラー。カッティングが美しい花やアカンサスリーフの光を受けると7色に輝くクリスタルガラスミラーは、美術品として美しく、煌びやかです。

元シャトーに設置されていた、19世紀、特大の金彩ミラー

元シャトーに設置されていた19世紀、高さ2m15cm、幅140cmの特大の金彩レリーフミラー

日本のショップでは2mを超える金彩レリーフミラーを買い付けるのはリスクが大きい為、殆どいらっしゃらないのが現状です。理由は稀少高額なことよりも運搬中にレリーフが脆く大変、壊れ易い為です。レリーフが綺麗に残っているミラーは先ず見つかりません。国内運送業者も大きなアンティーク鏡は扱ってくれません。せっかく買付ても破損する彫刻レリーフは大変リスキーです……その破損し易い理由はレリーフの製作技法にあります。

それは中世から伝わるパスティリーヤ技法と呼ばれる製法で作られ、地の木製レリーフに石膏を厚く塗布してその上に金彩をお化粧しているので元の地の木材が呼吸する事が全く出来ないので経年により大変もろくなるのです。この鏡も同じように19世紀後半の物ともなれば打つけるとすぐに割れることでしょう。この技法で作られた味のあるレリーフの美しさ故に、脆さとの紙一重の産物の一つでしょう。

こちら19世紀、フランスの元シャトー設置のたいへん大きな鏡。このクラスの金彩レリーフミラーを置く撮影館は知る限りありません。是非、撮影にいかがでしょう。

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